アンザン省博物館(オケオ文化) [ベトナム発]
まだ旅の途中ですが余裕が出来たので更新します。今回はベトナム南部のオケオ遺跡周辺の博物館を回ってきました。その後ホーチミンに移動する為、旅はカンボジアのプノンペンからスタートし船でベトナム南部に入りました。まずは最初に訪れたのがいちばん行きたかったアンザン省ロンスエンの博物館です。扶南国の中心都市と言われるオケオもこのアンザン省とキエンザン省の境にあります。部屋の中心にあるのがヒンドゥー教の創造神ブラフマーです。砂岩製6〜7世紀のものです。その他テラコッタ製の7〜8世紀のもの、2メートル以上ある木製の仏像は4〜5世紀頃のもので東南アジアの中では最初期の仏像です。神像やテラコッタ製のものの一部には西洋の美術(ローマ美術等)が混じっているように思えました。ここから北上するとカンボジア南部のアンコール・ボレイやプノン・ダまでも近いですがここは更に古いものが出土しています。このオケオを中心に出土した重要な遺物のほとんどがホーチミンの博物館で見ることが出来ますがこのブラフマーを含めてもここに来ないと見れないものがあり十分に来る価値のはる博物館でした。今回の旅ではいろいろな発見や今まで疑問になっていたことも分かりとても有意義なものとなりました。やはり東南アジア初期の仏教美術にはベトナム南部は外せません。カテゴリーに「ベトナム発」を追加しました。
Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia
- 作者: John Guy
- 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
- 発売日: 2014/05/06
- メディア: ハードカバー
この記事、URLでリンクさせていただきました。とくに、北魏様式の金銅仏の写真に注目しました。
by 山科 (2021-04-07 09:22)
了解致しました。
by プラヤー (2021-04-09 00:41)