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ウートン美術様式 Ⅰ類 Ⅱ類 青銅仏頭部 [タイ発]

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スパンブリー県に行くといつもウートン郡に直行しウートン国立博物館ばかり行っているがスパンブリー市内にもスパンブリー国立博物館があります。そこにウートン期の仏像の分類についての記述がある。写真1、2枚目が「ウートンⅠ類」と呼ばれる3つに分類される最初の美術様式です。まだロッブリー美術(12〜13世紀)の影響が強く残っている。年代は13世紀後半〜14世紀末に見られる美術様式でこの様式のものは希少で多くは残っていません。写真3枚目は12年ほど前にウートンⅠ類として入手したものです。その下は2点を並べて比較してみた写真です。顔の雰囲気は似ているが目の形状が異なっており輪郭については左側のものは四角ばっているが右側のものは丸みがかっている。最後の写真はウートンⅡ類(14世紀末〜15世紀中期)の記述です。Ⅱ類はまず頭部が面長になってきており眉毛のラインが変化、Ⅰ類の視線は正面でしたがⅡ類は上まぶたが被さり視線が下方向に移って来ています。私のものは頭上部が欠損しておりすべてを見比べて分類することは出来ませんが雰囲気的にⅠ類後期〜末期(14世紀後半)頃のものではないかと思います。専門的な表現ではありませんがⅠ類は子供のような表情をしており、Ⅱ類ではそれが消えている点でやはりⅠ類に入ると思いました。以前この頭部を入手した当時の記事がありましたのでリンクを貼りつけておきます。https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2008-07-07

<追記>タイ人の識者数名に意見を聞いたところウートンⅠ類で間違いないと分かりました。またスコータイ美術(13〜15世紀)の影響を受けており目や鼻の形状の変化、顎付近の輪郭が丸みを帯びてきているはその為だと分かりました。参考まで(2020年5月13日)D233AAEE-BC7C-40B8-BA43-22041D1CE0E7.jpegE1EABA39-B7F9-4C29-A501-508BFAFE477D.jpeg
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