シャン美術 仏陀ストーリー 初期頃 [ビルマ発]
シャンの仏陀ストーリーシリーズの中でもとても珍しい形状のものです。3段のピラミッド型で仏陀(釈迦)が頂上に座り、2段目以下に弟子が座り、象や鹿なども捉まって説法を聞いているシーン(初転法輪?)です。最近気づいたのですが全体の形状を見るとおそらくこの作品はシャン族の寺院をイメージして作られたものだと思います。また写真3枚目は1枚目を拡大したものですが顔つきが洗練されていく中後期に比べて(よりプリミティブな)以前の様式に見えます。年代的にはシャン(タイヤイ)美術初期頃 17〜18世紀のものかもしれません。具対的な資料があればまた追記したいと思います。
<追記>2021年6月15日 バンコク国立博物館に展示されている仏陀ストーリーの名品の写真を追加しておきます。大型で台座部は分厚くしっかりとした造りです。記述は17〜18世紀となっています。アユタヤ美術の影響を受けているように感じます。18世紀に入った頃のものかもしれません。参考まで。
Burmese Buddhist Sculpture: Johan Moyer Collection
- 作者: Karow, Otto
- 出版社/メーカー: White Lotus Co Ltd
- 発売日: 1995/02/01
- メディア: ペーパーバック
非常に珍しいですね。
ラタナコシン期にも、似た構図がありました。
仏陀に救いを求めている図と思いましたが、説法図ですか?解説に納得。
by へのへの茂平爺 (2021-06-15 05:36)
バンコク国立博物館に展示されている仏陀ストーリーの画像を追加しました。
by プラヤー (2021-06-15 14:33)