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パヤオ県チェンカム郡 プラナンディン寺の仏像 [北部タイ発]

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前から欲しかったプラチャオ・ナンディン仏の古い写真を手に入れた。プラチャオ・ナンディン仏とはタイ北部パヤオ県チェンカム郡ワット・プラナンディン寺に祀られている砂岩製の仏像で約500年前のチェンセン・パヤオ様式の仏像です。この仏像の名称でもある「ナンディン」とはタイ語で「ナン」は座る、「ディン」は土という意味で、その名の通り台座ではなく、土(地面)に直接座っている珍しい坐像で地元のチェンカム郡の人々に親しまれ、パヤオ市内中心部のプラチャオ・トンルアン仏と並んで御利益がある仏像としてとても人気があります。写真2〜4枚目は現在のプラチャオ・ナンディン仏(冬衣装?)です。仏像後方の壁画が当時のままということが分かると思います。またこの写真の右下隅(写真5枚目)にはエンボス印で「写真室 センサネー チェンカム郡」と入れられており60年ほど前に当時チェンライ県チェンカム郡(現在はパヤオ県チェンカム郡)で初めてオープンした写真店センサネーで現像されたものと分かっています。

Buddhist Sculpture of Northern Thailand

Buddhist Sculpture of Northern Thailand

  • 作者: Carol Stratton
  • 出版社/メーカー: Serindia Pubns
  • 発売日: 2003/06/01
  • メディア: ハードカバー



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シュリーヴィジャヤ期の塼仏(スラータニー県出土) [タイ発]

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春節前からいろいろと大変なことになっていますが、タイでは例年通り新年を祝い朝から爆竹が鳴り響き、多くの人が赤い服を着て過ごし、家内安全、金運向上の縁担ぎをしていました。私の所にもタイミング良く赤い塼仏(写真1〜4枚目)が届きました。スラータニー県プンピン郡出土、シュリーヴィジャヤ期のもので前から欲しかった小型、お守りサイズの塼仏です。さっそく以前ついでに買っておいたステンレスケースに入れてみたところ、何とサイズがピッタリ。スッ素晴らしい、、。話はまだ続きますが、写真5枚目は同出土地の同型の塼仏でタイ南部のコレクターのほぼ完品のコレクションです。中央は瞑想する仏陀、左側は法輪、右側は仏塔、上は菩提樹を表しています。また仏陀の下は蓮の花模様の台座になっています。私の入手した塼仏はここまで状態は綺麗ではありませんが赤茶色のとてもいい風合のある塼仏です。表面が艶のある赤茶色になったのは出土前のいろいろな環境による影響だと思います。タイ北部ランプーン県出土のお守りプラ・コンでも稀にこのような赤茶色のものが出てきます。最後の文献写真はラーチャブリー県クーブア遺跡で発見された石板製の塼仏(7世紀)で現在ラーチャブリー国立博物館に展示されています。かなり重要な出土物で文献の表紙になったり、一時期はバンコク国立博物館の特別展にも出展されていました。この塼仏はスラータニー県プンピン郡出土のものと比べてかなり大きめですがプンピン郡出土のものと美術様式がまったく同じ貴重なものなのです。、、という訳で春節期間中はシュリーヴィジャヤ王国時代の赤い塼仏を身につけて過ごします。
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Votive Tablets in Thailand: Origin, Styles, and Uses (Images of Asia)

Votive Tablets in Thailand: Origin, Styles, and Uses (Images of Asia)

  • 作者: M. L. Pattaratorn Chirapravati
  • 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr
  • 発売日: 1998/04/01
  • メディア: ハードカバー



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ドヴァーラヴァティー期(漆喰製)ナコンパトム出土 [タイ発]

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かなり前に入手したドヴァーラヴァティー期 漆喰(スタッコ)製の仏像 or 菩薩像です。ナコンパトム県出土のものでプラパトムチェーディー国立博物館(ナコンパトム)やバンコク国立博物館で展示されている漆喰の仏像頭部(文献写真3、4枚目)と同時期、かつ出土地も近いものだと思います。写真5枚目はボストン美術館の展示品(左側、砂岩製・8世紀)との比較です。この時代の特徴でもある薄い衣をまとったシンプルな像で細くしなやかな身体つきがそっくりです。年代的にもかなり近いものだと思います。

<追記>2021年3月27日 スタッコ製のレリーフを大型のステンレスケースに入れました。見栄えはともかくこれでより安心して保管・鑑賞出来ます。
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Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

  • 作者: John Guy
  • 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
  • 発売日: 2014/05/06
  • メディア: ハードカバー



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マハーウィラウォン国立博物館(ナコーンラーチャシーマー) [タイ発]

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次はコラート(ナコーンラーチャシーマー)市内のマハーウィラウォン国立博物館です。前日にラーチャブリーとウートン国立博物館を回り、翌日は朝からロッブリー市内のソムデット・プラナラーイ国立博物館を見学後にタイ東北部の玄関口と言われるコラートまで移動し閉館1時間前にギリギリ間に合いました。ウートンとロッブリーの国立博物館については以前記事にしたので飛ばしますがドヴァーラヴァティー期のテラコッタ製の人物像をじっくりと見てきました。さてマハーウィラウォン国立博物館は今回が初めてです。市内中心部にある小さな博物館ですがやはり県内で出土したドヴァーラヴァティー期の仏像がありました。クメール美術の石像や青銅仏陀像もありましたがこれらは翌日に行ったピマーイ国立博物館が圧倒的に多いです。あとはアユタヤ時代の青銅仏やラタナコーシン時代の木製仏があり、タイ東北部に入ってきたことでラオス、イサーン美術のものもありました。とりあえず来て見れて良かったです。その後、その日のうちにピマーイに移動しました。

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

  • 作者: John Guy
  • 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
  • 発売日: 2014/05/06
  • メディア: ハードカバー



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ラーチャブリー国立博物館 [タイ発]

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年末に行ってきたタイ国内の国立博物館の展示品を掲載していきます。まずはラーチャブリー国立博物館です。ここは20年以上ぶりです。ラーチャブリー県(ラーブリー県)にはドヴァーラヴァティー時代の遺跡が何ヶ所かありますが特に有名なのがクーブア遺跡で市内からも近いです。そのためドヴァーラヴァティー期の展示品が豊富でスタッコ製のドワーフ像やテラコッタ製の塼仏等かなり楽しめました。またその後、クメール美術の影響を受けたロッブリー時代のもの、そしてアユタヤ初期に移行しラタナコーシン美術までタイ初期の仏教美術から近代の美術品までタイ中部のほぼ全ての時代と美術様式がこのラーチャブリー県を通り過ぎ現在に至っています。展示物も洗練されています。現在は小さな町ですが、バンコクからミニバスやロットゥー(ワゴン車)で
往復すると便利です。私の場合はその後スパンブリー県のウートン国立博物館に移動し見学後にその日のうちにロッブリー市内まで移動しました。

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

  • 作者: John Guy
  • 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
  • 発売日: 2014/05/06
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浮彫伝薬師三尊像 白鳳〜奈良時代・7〜8世紀 [タイ発]

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今朝の読売新聞で15日から東京国立博物館で特別展「出雲と大和」が開幕すると記事があった。写真には出展予定の重要文化財・浮彫伝薬師三尊像が載っており、思わずタイ同時期の塼仏(ドヴァーラヴァティー期)と比べて見た。美術の相関性がとても興味深い。また4月頃からは同じく東京国立博物館で特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」が開催され、そこで展示される国宝・百済観音は一度は拝みたいと思っていたもの。タイミングが合えば是非行きたいと思っている。関連記事を貼りつけておきます。https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2019-09-14
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ドヴァーラヴァティー期 猿を連れた人物像 [タイ発]

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年末12月28日から1月1日までタイ国内の国立博物館と一部の国立公園の入場料が無料だったので数ヶ所を回って来ました。結局今回行ったのは3日間でラーブリー、スパンブリー(ウートン)、ロッブリー、ナコンラチャシマ、そしてピマーイの歴史公園と国立博物館の計6ヶ所でその後コンケンにたどり着きましたがすでに満腹状態で結局コンケンでは博物館には行きませんでした。まだ記事にしていない国立博物館については後日写真を掲載していきたいと思います。前置きは以上で、写真1枚目(右)のテラコッタ像「猿を連れた人物像」はこの旅行の最中に入手出来たものです。昨年2月に入手した同じ「猿を連れた人物像」ですが今回はチャンセン出土のもの、前回入手したものはウートン出土のもの(下のリンクで見れます)で型が少し異なります。写真2枚目は今回行って来たソムデット・プラナラーイ国立博物館の展示品ですが中央奥が(今回入手した)チャンセン出土の型でその両脇はウートン出土の型です。写真3枚目は以前チャンセンの博物館で撮影した展示品で写真4枚目の資料にも使われている下半身部分の猿が欠損していない最も状態の良いものです。参考までに以前の記事「猿を連れた人物像」(ウートン出土)のリンク先を貼りつけておきます。https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2019-02-11
今年も本ブログそしてヤフオク【プラ屋】を宜しくお願い申し上げます。

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

  • 作者: John Guy
  • 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
  • 発売日: 2014/05/06
  • メディア: ハードカバー



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