SSブログ

パヤオ県のお守り(その12) [プラクルアン]

41AFCB62-F88C-4F6D-B132-3DCDE9434E77.jpeg35E2A28A-B89D-499C-8D91-D1607BDBAA52.jpegD7829D1C-3924-4213-A6A5-7CA668E9137C.jpegF6702FCA-8128-44B8-B52E-9DD67C555111.jpegB6B3CC2A-6FD5-4EE2-98DE-90A59B0FE77C.jpegAD85ED26-007F-409A-B16A-4BEA80712244.jpeg
写真1〜2枚目はパヤオ県ワット・ブンユーン寺の高僧クバー・イントー(仏暦2438〜2520年)です。高僧クバー・イントーはパヤオ県で最も人気のある高僧でタイ北部で最も有名な高僧クバー・シウィチャイの弟子だったことでも有名です。写真(3〜5枚目)はクバー・イントーが最初に発行した初代お守りで仏暦2508年(西暦1965年)のものです。古い年代の有名なお守りはほとんど100%と言っていいくらい偽物が存在します。現代に至ってはお守りの偽物の精度も高く素人では見分けがつきません。しかしただ一部分偽物が真似出来ないところがコインの縁部分です。目利きによっては鑑定時にこの部分だけで真偽の判断をする方もいます。コイン作成時にコインの母型(表と裏の金型)を使用し型押し後にコイン縁に筋(線)のような跡が残ります。この部分はコイン裏表のデザインとは別にほぼ意図せず生まれるものの為、偽物を本物の縁ように仕上げるのは現代でも不可能と言われています。写真6枚目はこの度入手したクバー・イントー初代のお守りの縁部分(写真5枚目)と目利きのコレクション(左側4枚)の縁部分を比較したものです。合計5枚の縁の形状や線(筋)の跡が一致しているのが分かると思います。これはこれらが同じ金型から打ち出されたもの(=本物)と言えるのです。ただしこの比較には必ず本物の縁がどのようなものかを知っている必要があります。古い有名なお守りや高価なお守りは必ずと言っていいくらい偽物がありますので簡単には購入しないのが無難ですがどうしてもという方は有名目利きが発行したお守りの写真集には縁部分の写真も掲載されていますので勉強されると良いと思います。有名目利きの図録がかなり高価にも関わらず売れたり、限定本に至ってはプレミアが付くのはこの為です。、、という訳でコイン型のお守りは縁も確認しましょう。久しぶりにプラクルアンねたの記事を書きました。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

クベーラとラクシュミー(その2) [タイ発]

5CB7272E-4540-4677-B931-7A21196C3A2F.jpeg565F09F0-1128-4DE3-9348-C4546FA8D2E9.jpegF9C345D8-D9BD-4267-AB2A-D5C16BEEEE88.jpegE11AD543-D41F-47A8-870D-954CA9C1C5FC.jpeg9DDD1292-C3E5-4F62-9788-B21BE4F6B275.jpeg3DCA5FDC-7892-4BD0-BC1E-F8E09BD26D05.jpeg77821DA9-C6B0-475E-BE2E-15EACDA49AC8.jpeg
久しぶりにコレクションのクベーラとラクシュミーの塼仏について記事にします。写真1〜3枚目はロッブリー市内中心のソムデットプラナーラーイ国立博物館に展示されているドヴァーラヴァティー時代のクベーラとラクシュミーの塼仏6点とその掲示(解説)です。東南アジア初期に見られるヒンズー美術(インド美術)の影響を受けた塼仏で片面がクベーラ神、もう片面がラクシュミー神の珍しい両面の塼仏です。型が何種類か存在していますが写真3枚目の展示品が私の持っているもの(写真4枚目)と同型のものです。2018年6〜9月頃にバンコク国立博物館で開催された特別展示会にもこれらの塼仏が貸し出され出展されていました。その時はロッブリーの博物館のような展示ではなくライトアップされて360度見えるようになっており裏表両面と左右両側からしっかりと写真に収めておきました。その写真が下の3枚の比較写真です。左が私のもの、右が博物館のものです。型は見ての通り全くの同型で自然光に近い写真3枚目と4枚目の写真からも分かるようにテラコッタの材質や表面の状態もほぼ同じでおそらくこの2点はロッブリー周辺か隣接するチャンセン(ナコンサワン県)の同じ場所でほぼ同時に作られたものだと思います。現存する貴重な完品なのでこれからも大事に保管していきます。参考までに一昨年前にバンコク国立博物館で開催された特別展の記事のリンクも貼りつけておきます。https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2018-10-11

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

  • 作者: Guy, John
  • 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
  • 発売日: 2014/05/06
  • メディア: ハードカバー



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

ドヴァーラヴァティー期(プレアンコール期) 青銅仏頭部 [タイ発]

89DE308F-CE51-48DF-AFA6-B295839364E9.jpeg5DFF60E0-C6A4-4EE1-80EF-9F0A3D24778F.jpeg50095921-435C-4ED5-93D9-A53332530AC9.jpegF1B42683-0321-4DFE-B7FF-587053A48B00.jpeg1213554C-3C71-43CE-886C-E077B0B00AB2.jpegB8B6B2EF-B9E3-48CD-AF0F-060FD8F02CE8.jpeg
18、19年ほど前に入手した小型の青銅仏頭部です。当時店のオーナーの弟のコレクションだったものを何とか譲ってもらったものです。金枠はバンコクの専門店で作ってもらいました。ズッシリと重いソリッドのブロンズで表面は黒変しておりおそらく金銀の含有率が高い青銅だと思います。カンボジア国境に近いタイ東部(プラーチーンブリー又はサケオ県)で出土したものでドヴァーラヴァティー期もしくはプレアンコール期のものです。写真3枚目以降はプラーチーンブリー国立博物館に展示されているもので左側の鍍金仏頭部は(プラーチーンブリー国立博物館から西に約30キロ離れた)ナコンナヨック県のドヴァーラヴァティー時代の遺跡で発掘されたものです。サイズは異なりますが青銅仏頭部と美術様式や年代的に近いものだと思います。

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

  • 作者: Guy, John
  • 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
  • 発売日: 2014/05/06
  • メディア: ハードカバー



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。