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ラタナコーシン期 仏画 比較 [タイ発]

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2017年に開催された日タイ修好130周年記念特別展「タイ〜仏の国の輝き〜」の図録を眺めていたら、これは!というものがあり久しぶりに仏画のコレクション(写真1枚目左)を出して比較してみました。写真2枚目はこの特別展に展示されたラタナコーシン期 19世紀の仏画(京都国立博物館蔵)です。写真3、4枚目は頭部と仏手の比較(左が博物館品、右はコレクション)、写真5枚目は台座付近の比較(上が博物館品、下がコレクション)です。立像と坐像の違いはありますが頭部各パーツの形状や線、仏手、ハスの花台座、足のくるぶし等、非常によく似ているのが分かりますでしょうか。製作年代も近いと思います。


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ロッブリー出土のテラコッタ製頭部 [タイ発]

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写真1〜3枚目はやっと譲ってもらったロッブリー県出土のテラコッタ製頭部です。大きなイヤリングを身につけた頭部でタイ初期の人物像に見られる特徴的な髪型をしています。写真4〜6枚目はタイの国立博物館に展示されている同様の髪型のもの(石像)をピックアップしたものです。おそらく女性の人物像頭部とだと思いますが写真8、9枚目の弥勒菩薩像やシバァ神像(ラーブリー国立博物館蔵)でも近いの髪型のものがあります。年代的にはドヴァーラヴァティー期 8世紀ごろのものです。

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia (Metropolitan Museum of Art Series)

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia (Metropolitan Museum of Art Series)

  • 作者: Guy, John
  • 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
  • 発売日: 2014/05/06
  • メディア: ハードカバー



The Roots of Thai Art

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  • 出版社/メーカー: River Books
  • 発売日: 2012/08/16
  • メディア: ハードカバー



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ドヴァーラヴァティー期 テラコッタ製人物像(チャンセン出土)その8 [タイ発]

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ナコンサワン県チャンセン出土のテラコッタ製 人物像(トルソー)を入手しました(写真1、2枚目)。前々から欲しかった型でチャンセンの博物館に展示されているもの(写真3、4枚目)と同型です。頭部は欠損していますが体型だけでも魅力的で手には果物?、両腕には4連の腕輪、腰にもチェーンのような装飾品、首からはペンダントのようなものを身につけたとても興味深い像です。下にリンクしている文献にも掲載されています(写真5枚目)。最後の写真はタイ南部 ナコーンシータマラート国立博物館に展示されているヴィシュヌ神像(ナコーンシータマラート出土)です。この像はタイで発見された最古(5〜6世紀)の石像の一つですが、テラコッタ製人物像の体型や腰に手を添えた姿等、似ています。このことからもテラコッタ製人物像も同様にインド美術の影響を受けた東南アジア最初期の像と言えるのだと思います。

<追記>2021年3月20日 参考に上の2点を並べて比較した写真を追加しておきます。
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The Sacred Sculpture of Thailand: The Alexander B. Griswold Collection, the Walters Art Gallery

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  • 出版社/メーカー: Univ of Washington Pr
  • 発売日: 1997/12/01
  • メディア: ハードカバー



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ウートン(ポストバイヨン)中期〜後期 青銅仏立像 比較 [タイ発]

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写真右側の青銅立像は20数年前にポスト・バイヨン期(15〜16世紀)のものとして手に入れたものです。カンボジアのポスト・バイヨン期(14〜16世紀)はタイのウートン期(アユタヤ初期)のものとほぼ同時期のもので美術様式にも共通点が多いですが制作された時期が短く数は多くありません。ちょうど古い文献で同時代の特集があり立像、倚像の写真を見つけたので今回比較してみました。写真1、2枚目左側はウートン中期の立像(14世紀中期〜15世紀)、写真3枚目左側はウートン中〜後期の倚像(15世紀)、とても珍しいものです。写真1、2枚目左側はまだクメール(バイヨン)美術の影響をかなり残しているのが分かります。写真3枚目の倚像(左側)はウートン後期に移り変わる頃のもので頭部の形状が卵形に変わってきており、肩幅が広くなっているのはスコータイ美術の影響だと思います。年代的には15世紀中ばぐらいのものでしょうか。写真4枚目は3枚目の上半身を拡大したものですが左側の倚像の顔つき(バランス)等も右側の立像に似てきているのが分かります。これらのことからも右の立像の年代は購入当初の説明通り15世紀末〜16世紀前半ごろで妥当だと思っています。

<追記>2022年7月15日 先日バンコク国立博物館に行った時に見たプレ・アユタヤ様式の坐像と立像を掲載します(写真1〜3枚目)。ロッブリー美術からアユタヤ初期(ウートン美術)に移行する直前のロッブリー美術末期(14世紀頃)のものです。写真4枚目はポストバイヨン期(15〜16世紀)と比較したものです。体の体格(ライン)や足、丸い台座など造りがよく似ていることが分かります。参考まで。
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The Sacred Sculpture of Thailand: The Alexander B. Griswold Collection, the Walters Art Gallery

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  • 出版社/メーカー: Univ of Washington Pr
  • 発売日: 1997/12/01
  • メディア: ハードカバー



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ドヴァーラヴァティー期 猿を連れた人物像 チャンセン出土(その2) [タイ発]

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チャンセン出土テラコッタ製の猿(写真1、2枚目)を入手しました。以前から欲しかった「猿を連れた人物像」の下半身部分です。前側も後ろ側もよく残っており立体感があります。同型の残欠がスパンブリー県ウートン国立博物館(写真3、4枚目)やナコンサワン県チャンセンの博物館(写真5、6枚目)に展示されています。写真7枚目はウートン国立博物館のものと比較したものです。年代的には7〜8世紀ごろのものです。

The Roots of Thai Art

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  • 出版社/メーカー: River Books
  • 発売日: 2012/08/16
  • メディア: ハードカバー



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ロッブリー期の塼仏片(テラコッタ製) [タイ発]

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久しぶりにロッブリー期の塼仏片(写真1、2枚目)を入手しました。クメール王朝時代 アンコール・ワット期〜バイヨン期(12〜13世紀)のものですがタイ(ブリラム県)出土のものでタイではロッブリー期のものと呼ばれます。文献で調べてみたところ同型の金属製の塼仏(写真3枚目)がスパンブリー県ウートン国立博物館に展示されているようです。写真4枚目は2点を並べてみたものです。完品はヘーヴァジュラの大型の塼仏で、今回入手したテラコッタ製の塼仏は右側上部の残欠です。厚めの塼仏片でいい土色をしています。これから数点ヤフオク出品予定です。宣伝です。

The Roots of Thai Art

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  • 出版社/メーカー: River Books
  • 発売日: 2012/08/16
  • メディア: ハードカバー



Votive Tablets in Thailand: Origin, Styles, and Uses (Images of Asia)

Votive Tablets in Thailand: Origin, Styles, and Uses (Images of Asia)

  • 作者: Pattaratorn Chirapravati, M. L.
  • 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr
  • 発売日: 1998/04/01
  • メディア: ハードカバー



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