前から欲しかったプラチャオ・ナンディン仏の古い写真を手に入れた。プラチャオ・ナンディン仏とはタイ北部パヤオ県チェンカム郡ワット・プラナンディン寺に祀られている砂岩製の仏像で約500年前のチェンセン・パヤオ様式の仏像です。この仏像の名称でもある「ナンディン」とはタイ語で「ナン」は座る、「ディン」は土という意味で、その名の通り台座ではなく、土(地面)に直接座っている珍しい坐像で地元のチェンカム郡の人々に親しまれ、パヤオ市内中心部のプラチャオ・トンルアン仏と並んで御利益がある仏像としてとても人気があります。写真2〜4枚目は現在のプラチャオ・ナンディン仏(冬衣装?)です。仏像後方の壁画が当時のままということが分かると思います。またこの写真の右下隅(写真5枚目)にはエンボス印で「写真室 センサネー チェンカム郡」と入れられており60年ほど前に当時チェンライ県チェンカム郡(現在はパヤオ県チェンカム郡)で初めてオープンした写真店センサネーで現像されたものと分かっています。

Buddhist Sculpture of Northern Thailand

  • 作者: Carol Stratton
  • 出版社/メーカー: Serindia Pubns
  • 発売日: 2003/06/01
  • メディア: ハードカバー