また博物館級のものを入手しました。今度はスパンブリー県ウートンで出土したドワーフ像がデザインされたテラコッタ片です。全体はどのようなものだったかは分かりませんがドヴァーラヴァティー期のものです。写真2〜4枚目は文献の写真ですが2枚目はナコンパトム県の仏塔ベース部分のドワーフ像です(現在はなくなったか、ドワーフ像は別に保管されていると思います)。写真3、4枚目はナコンパトム国立博物館のものですが今回入手したテラコッタ片のドワーフ像両脇と同パターンの模様です。文献の解説ではインド グプタ朝の影響を受けた美術と記載されています。ドワーフ像は守り神(守護神)的なイメージがありますが文献ではヒンズー神のクベーラ(毘沙門天)やラクシュミー(吉祥天)同様、豊かさのシンボルと解釈されているようです。最後の3枚の写真はウートン国立博物館のスタッコ製のドワーフ像や獅子像です。年代的には7〜8世紀頃のものだと思います。ナコンパトムやウートンの国立博物館にはしばらく行っていないのでまた行って勉強してこようと思っています。
<追記>発注していたステンレス製のケースが仕上がってきたのでさっそくケースに入れた。サイズはぴったり。これでこのドワーフ像は一生安泰だろう。

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

  • 作者: John Guy
  • 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
  • 発売日: 2014/05/06
  • メディア: ハードカバー