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直し、修理について、このブログの趣旨 [タイ発]

古美術品、骨董品にはよく直し(修理)があります。まー仕方ないと思います。私は本物の美術であれば壊れたものでもたとえ破片であっても購入します。基本、直しの無いものです。でもちょっとだけの直しならOKです。例えば塼仏片などオリジナルのもの同士を単純に接着させて直したものです。それも接合部が分かる単純な直し方で、新たに何も加えない、何も盛らない修理です。それなら、美術もほぼ当時のオリジナルのままで、全体像も小さな破片だけでみるよりも当初のものに近いからです。完全なもの(完品)は確かにいいと思いますが、1000年前後、前のもので完品はほとんどないと思います。もしあっても高価だったり、修理を疑ってしまうものは買いたくありません。それなら出土したままの状態のものはもっともオリジナルに近く、石のように表面にこびりついた土もあまり無理に落とさずそのままの状態がベストだと思っています。一方で博物館の展示品はよく修理されています。修理のレベルもいろいろとあるかもしれません。しかし、やはり国が管理する国立博物館のもので、正しい見解の元て直されたものですので、直しがあってもとても勉強になりますし、何より博物館では超一級のお宝を間近で見ることが出来ます。骨董や美術様式の勉強をするなら、図録、文献もいいですが、いつかは現地の遺跡、寺院や博物館に足を運んで、実物を見て勉強するのがベストだと思います。ただ、簡単な事ではありません。時間も費用もかかりますが、幸運にも、東南アジア初期のヒンドゥー、仏教美術を見るためにたくさんの博物館を見て回ることが出来ました。このブログでは主に自分が購入したものを、博物館のものと比較して記事にしています。博物館の展示品の写真は100%ではありませんが主に自分で現地で撮影したものです。ブログの目的は今まで集めてきたものの記録とまとめです。そして何よりも、自分自身が納得出来るまで追究をしています。売り手が言う「本物」という言葉や、「どこどこ出土」「何時代、何様式」とか、それらしい言葉や表現ははっきり言えば誰でも口で言ったり、文にすることが出来ます。だからブログでは具体的で分かりやすい記事になるように、公的なもの(遺跡、寺院、国立博物館や海外の有名博物館のコレクションなど)と比較しながら年代やおおよその出土地を追究したり再確認しています。また一部のお守り、プラクルアン、仏像についてはタイのコンテストに実際参加し、その時の様子や結果を記事にしています。それらがそのまま「本物の証明」にはならないかもしれませんが、真偽の証明代わりになると思っています。私は何の肩書きもないただの仏像好き「自称コレクター」ですので、これらの記事が私の出来る精一杯のまとめです。言葉では勝負したくありません。写真と内容を見て、楽しんでもらえれば幸いです。写真はベトナム中部ニャチャンのポー・ナガール寺院です。

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コメント 3

nazonazo3

全く同感です。
完品狙いのアジア陶磁器専門ですが、直しは否定しませんが、あくまで、状況に依ります。
by nazonazo3 (2023-11-16 07:49) 

nazonazo3

全く同感です。アジア古陶磁器専門ですが、希少価値があるものは、直しについては否定しないです。
by nazonazo3 (2023-11-16 07:51) 

プラヤー

nazonazoさん。コメントありがとうございます。博物館の写真や旅行記をいつも楽しみにしています。
by プラヤー (2023-11-16 16:38) 

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