かなり前に入手したドヴァーラヴァティー期 漆喰(スタッコ)製の仏像 or 菩薩像です。ナコンパトム県出土のものでプラパトムチェーディー国立博物館(ナコンパトム)やバンコク国立博物館で展示されている漆喰の仏像頭部(文献写真3、4枚目)と同時期、かつ出土地も近いものだと思います。写真5枚目はボストン美術館の展示品(左側、砂岩製・8世紀)との比較です。この時代の特徴でもある薄い衣をまとったシンプルな像で細くしなやかな身体つきがそっくりです。年代的にもかなり近いものだと思います。

<追記>2021年3月27日 スタッコ製のレリーフを大型のステンレスケースに入れました。見栄えはともかくこれでより安心して保管・鑑賞出来ます。


Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

  • 作者: John Guy
  • 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
  • 発売日: 2014/05/06
  • メディア: ハードカバー