写真1〜2枚目はパヤオ県ワット・ブンユーン寺の高僧クバー・イントー(仏暦2438〜2520年)です。高僧クバー・イントーはパヤオ県で最も人気のある高僧でタイ北部で最も有名な高僧クバー・シウィチャイの弟子だったことでも有名です。写真(3〜5枚目)はクバー・イントーが最初に発行した初代お守りで仏暦2508年(西暦1965年)のものです。古い年代の有名なお守りはほとんど100%と言っていいくらい偽物が存在します。現代に至ってはお守りの偽物の精度も高く素人では見分けがつきません。しかしただ一部分偽物が真似出来ないところがコインの縁部分です。目利きによっては鑑定時にこの部分だけで真偽の判断をする方もいます。コイン作成時にコインの母型(表と裏の金型)を使用し型押し後にコイン縁に筋(線)のような跡が残ります。この部分はコイン裏表のデザインとは別にほぼ意図せず生まれるものの為、偽物を本物の縁ように仕上げるのは現代でも不可能と言われています。写真6枚目はこの度入手したクバー・イントー初代のお守りの縁部分(写真5枚目)と目利きのコレクション(左側4枚)の縁部分を比較したものです。合計5枚の縁の形状や線(筋)の跡が一致しているのが分かると思います。これはこれらが同じ金型から打ち出されたもの(=本物)と言えるのです。ただしこの比較には必ず本物の縁がどのようなものかを知っている必要があります。古い有名なお守りや高価なお守りは必ずと言っていいくらい偽物がありますので簡単には購入しないのが無難ですがどうしてもという方は有名目利きが発行したお守りの写真集には縁部分の写真も掲載されていますので勉強されると良いと思います。有名目利きの図録がかなり高価にも関わらず売れたり、限定本に至ってはプレミアが付くのはこの為です。、、という訳でコイン型のお守りは縁も確認しましょう。久しぶりにプラクルアンねたの記事を書きました。