骨董品やアンティークはいくらでもあります。タイや東南アジアの骨董品もタイに行けばいろいろと見つかると思います。希少なものでも探してお金を出せば買えます。それって「希少」と言えるのですか? その通りです。最近は、、というか、かなり以前からですが、特に商品の売り文句などに「希少」という言葉がかなり多く使われているように思います。例えば、発行数が少なく2つしか買えなかったお守りをヤフオクやメルカリで希少と謳って出品しても、大して希少ではないと思います。又、発行数が少ない人気高僧のお守りも、べつに「希少」とは言えません。お金を出せば買えるからです。骨董品やお守りに限らず、以前作られた売れ残りの品物が保存状態良く残っていても、ぜんぜん希少ではありません。又、寺の高僧ではなくお守りを専門に作る現代の(祈祷師)のような方が10個限定で作った(希少と謳われる)お守りなど、最初から商売を目的として作っているものなので、ありがたみがありません。ブログを始めた初期の頃は私もよくこの「希少」という言葉を使っていたかもしれませんが今は使わないようにしています。なぜなら軽々しく使う言葉ではないからです。では「希少」とは何かというと、英語の「precious」に近いのではないかと思います。「尊いもの」です。誰もが人生の中で1、2つぐらい手にする宝物です。それぐらい大切なものです。人それぞれ意見は異なりますが何かの参考になれば幸いです。以上




古く美しきものを求めて―あるオリエント古美術商の生涯

  • 出版社/メーカー: 里文出版
  • 発売日: 2016/03/01
  • メディア: 単行本