かなり以前(2007年)にこのブログで記事にした「チャンパの宝」→(変更後)「扶南の宝」です。金ケースに入れていますがガラス製のチャンパ初期の頭部(写真1枚目)です。材質は古代ガラス(古代ビーズ)に近いものだと思います。今回はこの頭部とFine Arts Museum(ホーチミン市)に展示されている砂岩製のヴィシュヌ神像頭部(6〜7世紀、アンザン省出土)と比較して見ました。材質、サイズ、製作工程等、全く異なりますが目の形状や全体のバランスはかなり近いと言っていいと思います。ガラス製の頭部には大きな耳飾りを付けているのでもしかしたらスーリヤ神(太陽神)かもしれません。写真5、6枚目はオケオ周辺で出土したビーズ等(アンザン省博物館蔵)です。参考まで。以前の記事のリンクを貼り付けておきます。https://thaiart.blog.so-net.ne.jp/2007-09-04

<追記>2021年11月5日 当時「チャンパ初期」のものとして入手しましたが正しくは「扶南」のものです。

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia

  • 作者: John Guy
  • 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
  • 発売日: 2014/05/06
  • メディア: ハードカバー