久しぶりにシュリーヴィジャヤ期の塼仏(写真1、2枚目)を入手しました。タイ南部出土のものという事で出土地についてははっきりと分かっていないようでしたが材質と型からトラン県出土の塼仏だと思います。写真3枚目と4枚目はタラン国立博物館(プーケット県)に展示されているトラン県の洞窟出土の塼仏と、これら2点を比較してみたものです。型は同じように見えます。また材質感も似ており焼成されていない土製のようです。現物はまだ見ていないので断言は出来ませんがほぼ間違いないと思っています。見ての通り中央の仏陀と右側の菩薩(弥勒菩薩もしくは観音菩薩)部分の残欠で製作年代は8〜9世紀。残欠の為ちょうどお守りのように身につけることが出来るいいサイズです。昨年行ってきたタラン国立博物館の記事のリンクを貼りつけておきます。https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2020-08-16

<追記>2021年5月7日 比較写真をもっと拡大してみました。まだ実物を見ていませんがいつかこの塼仏を持ってタラン国立博物館の実物と比較出来ればと思います。


Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia (Metropolitan Museum of Art Series)

  • 作者: Guy, John
  • 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
  • 発売日: 2014/05/06
  • メディア: ハードカバー