ランチャーン木製仏(その2) [ラオス発]
先日入手したランチャーン木製仏を撮影して来た。本当はすぐにルアンパバーンの寺や王宮博物館に行って見比べてみたいのですがまた次の機会にと思っています。先日行ってきたナーン国立博物館にはランチャーン様式の木製仏はありませんでしたが展示室入ってすぐの大広間に黒象牙と一緒に展示されている3体の木製仏(ナーン様式)の左側の像(高さ約70〜80センチ)がこの博物館で最も重要な木製仏(写真3枚目)だと思いましたのでピックアップしてみました。ナーン県はラオスと隣接しておりルアンパバーンまでも直線距離で200キロほどとタイで最も近い位置にあります。その為、ナーン美術とランチャーン美術は互いに影響を受けたはずです。 ランチャーン様式の木製仏と比較した感じでは顔つきや耳の形状などは違いますが頭上部の形状や全体的な造りなどは共通する点もあります。記載はありませんでしたがおそらく18世紀末から19世紀初めのものと思います。最後に写真5枚目は約40年前に作られたランチャーン様式の木製仏です。コンケン大学が過去に発行した季刊誌の表紙写真になっています。オリジナルの木製仏を模範した作りになっているので参考に掲載しておきます。今後、もっとランチャーン美術を勉強していきたいと思っています。
The Buddha in Lanna: Art, Lineage, Power, and Place in Northern Thailand
- 作者: Angela S. Chiu
- 出版社/メーカー: Univ of Hawaii Pr
- 発売日: 2017/03/31
- メディア: ハードカバー
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