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ヤショーダとクリシュナ [タイ発]

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ドヴァーラヴァティー期(チャンセン出土)のテラコッタ像です。先日コレクターにやっと譲ってもらえたものです。(実物はまだ見ていませんが)赤ちゃんを抱いた女性像で、頭部は欠損していますが赤ちゃんの顔が典型的なドヴァーラヴァティー様式の丸顔で、可愛らしく以前から譲って欲しいとお願いをしていたものです。ただ赤ちゃんにしてはイヤリングや首飾り等の装飾品を身につけており何かただの赤ん坊ではないのでは?と気になっていました。先日、偶然文献からその手がかりがとなるものを見つけたので今回記事にしました。写真4枚目の銅像はメトロポリタン美術館のコレクションで5枚目はその記述です。構図的にテラコッタ像と同じ、つまりこの赤子はヒンズー神クリシュナ、赤子を抱くのは母ヤショーダということになります。おそらくそうだと思います。タイではヒンズー教の神クリシュナ像を見ることはほとんどありませんが、インド美術の影響を受けた初期の東南アジアではクリシュナ像がごく僅か(タイのシーテープ、カンボジアのアンコール・ボレイ付近で)作られており、その大型の石像をタイやカンボジアの国立博物館で見ることが出来ます。参考に、もう1点もっているクリシュナ神(テラコッタ製)の記事リンクを貼りつけておきます。https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2019-09-04

<追記>2023年10月1日 バンコク国立博物館の展示品にも似た像がありましたので写真追加(写真2枚目)します。ヤショーダとクリシュナとして記事にしましたが博物館の見解ではHariti(ハリティー、鬼子母神)のようです。参考まで。
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プラヤー

バンコク国立博物館の展示品にも似た像がありましたので写真を追加しました。
by プラヤー (2023-10-01 03:04) 

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