漆喰製の仏像頭部 ドヴァーラヴァティー期 or スコータイ時代? [タイ発]
写真1〜3枚目は15年程前にドヴァーラヴァティー期のものとして手に入れた漆喰製(スタッコ製)の仏像頭部です。かなり磨耗しており残っている顔の美術様式や材質で年代を特定することになるが、写真4、5枚目のマハーウィラウォン国立博物館に展示されている大型の石像(ドヴァーラヴァティー期 9世紀)の頭部と比較してみた写真(写真6枚目)からもかなり様式が近いように見えます。しかし写真7枚目の文献写真(スコータイ時代の漆喰製の仏像頭部、13世紀後期〜14世紀)と比較してもかなり似ており、またレリーフではなく後頭部がある点からもスコータイ初期もしくはロッブリー末期〜アユタヤ初期頃のものの可能性もあり、今後も要追究な頭部ですが材質も雰囲気も良く気に入っている。
The Sacred Sculpture of Thailand: The Alexander B. Griswold Collection, the Walters Art Gallery
- 出版社/メーカー: Univ of Washington Pr
- 発売日: 1997/12/01
- メディア: ハードカバー
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