SSブログ

ドヴァーラヴァティー期 猿を連れた人物像 チャイナット出土(その2) [タイ発]

99611EF6-45E4-45B0-8D54-4C0F27A0BC8F.jpegF37C1CBC-0FB2-4ECD-8D19-9A8C6153D591.jpegA566DE3D-AAAF-4FC8-9564-A6B5C0E38C6D.jpeg9A1637FA-C8D9-4B8A-82AE-80D232C1167F.jpeg79181D60-BE12-4A8F-8558-B37ABE71B65C.jpeg04B425DD-AF7B-478B-93A0-F14334AB321C.jpeg
また博物館級のテラコッタ像を入手しました(写真1枚目)。タイ中部チャイナット県で出土したドヴァーラヴァティー期「猿を連れた人物像」です。左横のビーズと一緒に出土したもので猿の部分は欠損しています。写真2、3枚目は出土地東側に接するナコンサワン県の古代都市チャンセンの博物館に展示されている同型のものです(写真2枚目は写真3枚目右上を拡大)。その下はこの像を横から撮影した写真ですが、この姿を知ることでかなり目利きレベルが上がります。、、というのも博物館の展示や文献の写真からでは分かりませんが、写真のように背筋を伸ばし、お腹回りには肉(脂肪?)が付いた特徴的なスタイルをしているからです。これは「完全」を表したものでタイではよくウドムソンブーン(意味:豊富な,豊穣な)という言葉が使われます。鎖状の装飾品やブレスレットなども豊かさの表現の一部だと思います。写真5枚目は先日記事にしたシュリーヴィジャヤ様式(または扶南)のヴィシュヌ神像(石像)を横から撮影したものですが、テラコッタ像と並べて比較した写真6枚目からも分かるように体のラインがそっくりです。テラコッタの人物像群は既に研究され、7〜9世紀のものと分かっていますが、美術様式から見てもこのヴィシュヌ神像(7〜8世紀)と年代が近いものだと推測出来ます。以前の記事「猿を連れた人物像 チャイナット出土(その1)」のリンクを貼り付けておきます。2種類ある型のもう片方です。参考まで。
https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2020-06-14

The Roots of Thai Art

The Roots of Thai Art

  • 出版社/メーカー: River Books
  • 発売日: 2012/08/16
  • メディア: ハードカバー


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:アート

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。