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ドヴァーラヴァティー期の塼仏(シンブリー県出土) [タイ発]

タイ中部シンブリー県インブリー郡出土のドヴァーラヴァティー期の塼仏片(写真1枚目)を入手しました。シンブリー県は日本人にとってはあまり知られていないマイナーな県ですがロッブリー県、ナコンサワン県、スパンブリー県、チャイナット県に囲まれた県でタイ中部のドヴァーラヴァティー期に栄えた古代都市に囲まれたエリアです。この塼仏はそのシンブリー県の古代都市インブリーから出土したものです。私はまだ行ったことがありませんがインブリー市内中心にあるインブリー国立博物館に同型の塼仏が展示(写真2〜4枚目)されています。博物館の記述にはドヴァーラヴァティー様式(7〜9世紀)、古代都市インブリー出土となっています。またチャンセンやロッブリー、ウートン等でも出土しているテラコッタ製人物像も同エリアから出土しています(写真5枚目)。最後の写真5枚はどこの博物館のものかまだ確認が取れていませんがタイ中部の国立博物館のものだと思います。ここには同型の塼仏残欠が展示されています。記述にはドヴァーラヴァティー様式(7〜8世紀)となっています。タイのコレクターが完品に近い状態のものを1点もっているのを知っていますが、大きめの仏陀のみの塼仏(倚像)です。日本でも白鳳時代(飛鳥時代後期)のものに近い美術のものがあります。これは残欠ですが、それでも典型的なドヴァーラヴァティー様式の頭部や顔、光背、そしてフラットな胴体部のライン等、当時の美術を十分感じさせてくれる貴重な逸品です。
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