ヴィシュヌ神の手(青銅製) [カンボジア発]
ハスの花を持った青銅製のヴィシュヌ神の手です(写真1〜3枚目)。時代的にはアンコールワット期(12世紀)前後のものですが年代の特定が長い間出来ていなかった。しかし先日プノンペンのカンボジア国立博物館に行った時に撮った展示品の写真の中に時代の特定につながるものを見つけました。それが4枚目からの写真「リクライニング・ヴィシュヌ神」です。大型の青銅像で博物館の目玉の一つです。過去に日本で開催された展覧会にも来たことがあります。写真8枚目からが手の比較です。大きさはまったく異なりますが腕輪を含めた美術様式がよく似ています。時代はアンコールワット期よりも古いバープオン期(11世紀)のものです。
Adoration and Glory: The Golden Age of Khmer Art
- 作者: Emma C. Bunker
- 出版社/メーカー: Art Media Resources Ltd
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: ハードカバー
20年前は外の軒先に置いてあったね「リクライニング・ヴィシュヌ神」
by お名前(必須) (2018-11-03 13:36)
私が初めて行った1997年頃は内側に展示されていましたね。でもプレ・アンコール期の貴重なリンテル等は今でも外の通路側にありますね。
by プラヤー (2018-11-04 22:38)