ゴーヴァルダナ山を持ち上げるクリシュナ神(ドヴァーラヴァティー期) [タイ発]
また博物館級のものを入手しました。もう何十年も前にウートンで出土したドヴァーラヴァティー期のテラコッタ製像の残欠(写真1、2枚目)です。どうにかして譲ってもらうことが出来ました。この像は実は「ゴーヴァルダナ山を持ち上げるクリシュナ神」なのです。知っている方はあまりいないと思いますが、同じ様式のテラコッタ像がプラーチーンブリー国立博物館に展示されています(写真3枚目以降)。博物館のものはシーマホーソット遺跡(プラーチーンブリー県)から発掘された像で修理はありますが頭部も一緒に出土しています。実物を見て来ましたが構図もサイズも近いものでした。ドヴァーラヴァティー期のものではこのプラーチーンブリー国立博物館で展示されている2点のクリシュナ神以外、他にも類例がもしかするとバンコク国立博物館にあるかもしれませんが、同時期プレアンコール期のものがプノンペンのカンボジア国立博物館に展示されています。写真一番下の大型の石像( プノンダ出土、7世紀初期)でその名称通り、クリシュナ神がゴーヴァルダナ山を持ち上げて人々を大雨、洪水から守る場面です。このシーンは調べるとかなり詳しく説明されていますので以下のリンクを参考にして下さい。https://www.google.com/search?rlz=1CDGOYI_enTH711TH712&hl=ja&ei=T11vXbnTD8SkwgOSgJqYBw&q=%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%8A%E5%B1%B1+%E6%8C%81%E3%81%A1%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%82%8B+%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%8A&oq=%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%8A%E5%B1%B1+%E6%8C%81%E3%81%A1%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%82%8B+%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%8A&gs_l=mobile-gws-wiz-serp.3...8221.12714..13306...1.0..1.105.737.6j2......0....1.........33i21j33i160.3s-zFbZf4hc
というわけで今回も残欠ですがとても迫力のある像で展示方法を考えているところです。
Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia
- 作者: John Guy
- 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
- 発売日: 2014/05/06
- メディア: ハードカバー
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