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ブログ引っ越しのお知らせ [タイ発]

いつもブログ「タイ骨董日記」を読んでいただきありがとうございます。2006年にスタートして、来年で18年目を迎えます。来年は「はてなブログ」から情報発信して行きます。既に2018年から2023年までの記事は移行済みです。新しいアドレスは以下の通りです。今後とも宜しくお願い致します。
https://thaikottou.hatenablog.com/
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ドンダップ省博物館(オケオ文化 ) [ベトナム発]

先週、ドンダップ省博物館に行って来ました。昨年8月以来、2度目。今回は記事にしておきます。ドンダップ省はカンボジア南部に接しており、省の北側から南側にメコン川が流れています。博物館は省都カオラインにあります。ここに展示されている大型のヴィシュヌ神像(石像、写真3枚目)はドンダップ省東部で1998年に発掘されたものてベトナムの国宝に指定されています。写真4枚目のヴィシュヌ神像も国宝です。写真10枚目からはコレクションのヴィシュヌ神像(右側)と比較をして見たものです。顔の表情は異なりますがふっくらとした頬や顎の輪郭や、胸部から腰までの身体のライン(スタイル)がよく似ています。ドンダップ省博物館に展示されている3体のヴィシュヌ神像はカンボジアのアンコールボレイ様式(プレアンコール期)の影響を強く受けているように思えました。扶南(オケオ文化)というよりは真臘(チェンラ)に近い印象です。来年カンボジアの博物館で再度良く勉強してきたいと思っています。
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Arts of Ancient Viet Nam: From River Plain to Open Sea (Museum of Fine Arts)

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東南アジアの博物館、おすすめ(仏教美術関連) [ベトナム発]

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2018年ぐらいから2023年にかけて、コロナの時期を除いた3〜4年間で、東南アジアの多くの博物館を訪れました。以下がそのリストです。このリスト以外にも小さな街、寺院や遺跡、出土地に隣接する小規模な博物館(展示室)にも行きました。一番の目的は東南アジア初期のヒンドゥー、仏教美術を見る為です。1、2ヶ所を残してほぼ全てまわれたと思います。タイは多いのでエリア別に分けました。また国、エリア別のおすすめも書いておきます。何かの参考になれば幸いです。写真はアンザン省のクメール族の村です。

(タイ北部)
チェンマイ国立博物館
ランナー郷土史博物館(チェンマイ)
ハリプンチャイ国立博物館(ランプーン)
チェンセーン国立博物館(チェンラーイ)
メーファールアン芸術文化公園(チェンラーイ)
ナーン国立博物館
ニタット文化会館(パヤオ)
ワット・リー、ウィアンパヤオ博物館(パヤオ)
・おすすめはハリプンチャイ国立博物館です。理由はハリプンチャイ美術がたくさん見れるからです。博物館以外にもタイ北部の寺院はチェンセン美術、ランナー美術の宝庫てす。

(タイ中部)
バンコク国立博物館(バンコク)
ジム トンプソンの家(バンコク)
プラ・パトム・チェディー国立博物館(ナコンパトム)
チャオサームプラヤー国立博物館(アユタヤ)
ウートーン国立博物館(スパンブリー)
スパンブリー国立博物館(スパンブリー)
ナーラーイ国立博物館(ロッブリー)
チャンセーン博物館(ナコーンサワン)
ラームカムヘーン国立博物館(スコータイ)
カムペーンペット国立博物館 (カンペーンペット)
ラチャブリー国立博物館(ラチャブリー)
プラチンブリー国立博物館(プラチンブリー)
・おすすめはウートーン国立博物館とプラチンブリー国立博物館です。タイ初期、ドヴァーラヴァティー期のものが中心で館内の展示も素晴らしいです。ロッブリーのナーラーイ国立博物館は遺跡の内部にあり雰囲気もいいです。バンコク国立博物館は展示品の質も量も半端ではないので見学に半日はかけるつもりで行きましょう。途中、要休憩です。

(タイ東北部)
コーンケーン国立博物館
ピマーイ国立博物館(ナコーンラーチャシーマ)
マハーウィラウォン国立博物館(ナコーンラーチャシーマ)
ワット プラタートパノム博物館(ナコーンパノム)
・おすすめはコーンケーン国立博物館です。タイ東北部の美術はここでじっくりと勉強しましょう。

(タイ南部)
タラン国立博物館(プーケット)
ソンクラー国立博物館
ナコンシータンマラート国立博物館
・3ヶ所とも素晴らしい博物館です。一番のおすすめはナコンシータンマラート国立博物館です。シュリーヴィジャヤ美術関連。

(ミャンマー)
国立博物館(ヤンゴン)
ミャンマー国立博物館 (ネピドー)
インワ考古学博物館(サガイン)
Sri Ksetra考古学博物館(ピイ)
バガン考古学博物館
モン州立文化博物館(モーラミャイン)
シャン州Cultural Museum(タウンジー)
・おすすめはピューの遺跡とその出土品が見れるSri Ksetra考古学博物館。そしてミャンマーの首都ネピドーのミャンマー国立博物館です。

(カンボジア)
カンボジア国立博物館(プノンペン)
アンコール国立博物館(シェムリアップ)
プレアー・ノローダム・シアヌーク=アンコール博物館(シェムリアップ)
・おすすめは断トツでカンボジア国立博物館(プノンペン)です。

(ベトナム)
ベトナム国立歴史博物館(ハノイ)
ダナン・チャム彫刻博物館(ダナン)
歴史博物館(ホーチミン市)
ホーチミン市美術館
以下メコンデルタ地域
ロンアン省博物館
ティエンザン省博物館
カントー省博物館
アンザン省博物館
キエンザン省博物館
ビンロン省博物館
ドンタップ省博物館
クメール族文化博物館(チャビン省)
・おすすめは歴史博物館(ホーチミン市)とメコンデルタ地域ではアンザン省博物館です。扶南、オケオ文化関連。

(ラオス)
ルアンパバーン国立博物館
ラオス国立博物館(ヴィエンチャン)
ワット・ホーパケオ(ヴィエンチャン)
ワット・シーサケット(ヴィエンチャン)
・おすすめはやはりルアンパバーン国立博物館です。ヴィエンチャンではワット・ホーパケオが一番です。

(インドネシア)
インドネシア国立博物館(ジャカルタ)

(その他)
メトロポリタン美術館
ボストン美術館
東京国立博物館
奈良国立博物館
京都国立博物館
大阪市立美術館
奈良文化財研究所飛鳥資料館

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直し、修理について、このブログの趣旨 [タイ発]

古美術品、骨董品にはよく直し(修理)があります。まー仕方ないと思います。私は本物の美術であれば壊れたものでもたとえ破片であっても購入します。基本、直しの無いものです。でもちょっとだけの直しならOKです。例えば塼仏片などオリジナルのもの同士を単純に接着させて直したものです。それも接合部が分かる単純な直し方で、新たに何も加えない、何も盛らない修理です。それなら、美術もほぼ当時のオリジナルのままで、全体像も小さな破片だけでみるよりも当初のものに近いからです。完全なもの(完品)は確かにいいと思いますが、1000年前後、前のもので完品はほとんどないと思います。もしあっても高価だったり、修理を疑ってしまうものは買いたくありません。それなら出土したままの状態のものはもっともオリジナルに近く、石のように表面にこびりついた土もあまり無理に落とさずそのままの状態がベストだと思っています。一方で博物館の展示品はよく修理されています。修理のレベルもいろいろとあるかもしれません。しかし、やはり国が管理する国立博物館のもので、正しい見解の元て直されたものですので、直しがあってもとても勉強になりますし、何より博物館では超一級のお宝を間近で見ることが出来ます。骨董や美術様式の勉強をするなら、図録、文献もいいですが、いつかは現地の遺跡、寺院や博物館に足を運んで、実物を見て勉強するのがベストだと思います。ただ、簡単な事ではありません。時間も費用もかかりますが、幸運にも、東南アジア初期のヒンドゥー、仏教美術を見るためにたくさんの博物館を見て回ることが出来ました。このブログでは主に自分が購入したものを、博物館のものと比較して記事にしています。博物館の展示品の写真は100%ではありませんが主に自分で現地で撮影したものです。ブログの目的は今まで集めてきたものの記録とまとめです。そして何よりも、自分自身が納得出来るまで追究をしています。売り手が言う「本物」という言葉や、「どこどこ出土」「何時代、何様式」とか、それらしい言葉や表現ははっきり言えば誰でも口で言ったり、文にすることが出来ます。だからブログでは具体的で分かりやすい記事になるように、公的なもの(遺跡、寺院、国立博物館や海外の有名博物館のコレクションなど)と比較しながら年代やおおよその出土地を追究したり再確認しています。また一部のお守り、プラクルアン、仏像についてはタイのコンテストに実際参加し、その時の様子や結果を記事にしています。それらがそのまま「本物の証明」にはならないかもしれませんが、真偽の証明代わりになると思っています。私は何の肩書きもないただの仏像好き「自称コレクター」ですので、これらの記事が私の出来る精一杯のまとめです。言葉では勝負したくありません。写真と内容を見て、楽しんでもらえれば幸いです。写真はベトナム中部ニャチャンのポー・ナガール寺院です。

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The Roots of Thai Art

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ドヴァーラヴァティー期 人物像残欠(テラコッタ製) [タイ発]

久しぶりにタイ中部ナコンサワン県チャンセン出土のテラコッタ片を手に入れました。人物像の残欠です。写真3枚目は文献の写真です。見比べると上半身左側の残欠ということが分かると思います。マニアックですがドヴァーラヴァティー期の美術様式であるフラットな胸部や細い腰まわり等のスタイルなどがこの残欠からも確認出来ます。写真4枚目はこの人物像残欠と年代的に近いヴィシュヌ神像の胴体部を比較したものですが体形がちかく、胸部から腰部分にかけての体のラインが非常によく似ています。年代的には7〜9世紀頃のものです。
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ナードゥン郡出土(マハーサーラカーム県)の塼仏片(仏頭部) [タイ発]

ナードゥン出土、ドヴァーラヴァティー期の塼仏片を入手しました。小さなテラコッタの欠片ですが、仏陀頭部、菩提樹、太陽または月、そして仏塔部分の塼仏片で材質感もいい感じです。写真3枚目は文献に掲載されている同型の塼仏の完品(コーンケーン国立博物館蔵)です。写真4枚目は並べて比較してみたものです。これだけでもいろいろと勉強出来ます。サイズ的にお守りケースに入れて携帯出来そうです。年代は9世紀頃のもの。以前記事にしたナードゥン郡の仏塔のリンクを貼り付けておきます。https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2020-08-02

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クメール族文化博物館(南部チャビン省) [ベトナム発]

先月、ベトナム南部(メコンデルタ)の町、チャビン(チャーヴィン)市内にあるクメール族文化博物館に行ってきました。チャビン省はソクチャン省同様にクメール族が多く住む町で、ベトナムに2つあるクメール族の博物館がこの2つの省にあります。ソクチャン省には昨年行きました。チャビン省はメコンデルタの他の省に比べ少しマイナーな省で情報量が少なく「地球の歩き方」にもこの博物館は記載されていませんが、立派な博物館で内容も素晴らしいので記事にしておきます。また博物館に隣接するクメール様式の寺院(アン寺)やチャビン市内にも多くのクメール族の寺院があり、今回行ってとても気に入りました。写真1〜6枚目がアン寺の写真です。写真7枚目以降が隣接するクメール族文化博物館の写真です。写真8、9枚目はこの博物館に展示されてある今回どうしても確認しておきたかったチャビン省出土のヴィシュヌ神像(砂岩製、7〜8世紀、オケオ文化)です。非常に雰囲気が良くお勧めの博物館です。以上

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希少なもの [タイ発]

骨董品やアンティークはいくらでもあります。タイや東南アジアの骨董品もタイに行けばいろいろと見つかると思います。希少なものでも探してお金を出せば買えます。それって「希少」と言えるのですか? その通りです。最近は、、というか、かなり以前からですが、特に商品の売り文句などに「希少」という言葉がかなり多く使われているように思います。例えば、発行数が少なく2つしか買えなかったお守りをヤフオクやメルカリで希少と謳って出品しても、大して希少ではないと思います。又、発行数が少ない人気高僧のお守りも、べつに「希少」とは言えません。お金を出せば買えるからです。骨董品やお守りに限らず、以前作られた売れ残りの品物が保存状態良く残っていても、ぜんぜん希少ではありません。又、寺の高僧ではなくお守りを専門に作る現代の(祈祷師)のような方が10個限定で作った(希少と謳われる)お守りなど、最初から商売を目的として作っているものなので、ありがたみがありません。ブログを始めた初期の頃は私もよくこの「希少」という言葉を使っていたかもしれませんが今は使わないようにしています。なぜなら軽々しく使う言葉ではないからです。では「希少」とは何かというと、英語の「precious」に近いのではないかと思います。「尊いもの」です。誰もが人生の中で1、2つぐらい手にする宝物です。それぐらい大切なものです。人それぞれ意見は異なりますが何かの参考になれば幸いです。以上

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古く美しきものを求めて―あるオリエント古美術商の生涯

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  • 出版社/メーカー: 里文出版
  • 発売日: 2016/03/01
  • メディア: 単行本



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ラオスからの贈り物 青銅仏(ラーンサーン王朝時代) [ラオス発]

久しぶりにラオス ラーンサーン王国時代の青銅仏を入手しました。すごくいいものです。サイズは見ての通り小型ですが、迫力があります。ズシっとくるラーンチャーン仏(ここからタイの呼び方にします)で、質感のあるブロンズは黒光りしています。頭部が大きく見えるかもしれませんがこれは台座から仏像頭部先端までのシルエットが尖った三角形になるようにバランスを考えて作られている為です。写真4、5枚目はタイ東北部ナコンパノム県の仏塔タートパノムから発掘されたラーンチャーン様式の青銅と銀製の仏像(共にタートパノム博物館蔵、16世紀末〜17世紀)と比較したものですが、見ての通り美術様式(顔、体型等)がそっくりです。ほぼ同時期に作られたものだと思いますがラーンチャーン末期(18世紀)までを含め、製作年代は17世紀〜18世紀としておきます。最後の比較写真3枚は同時期の青銅仏頭部(右側、ヤフオク出品中)と比較したものです。サイズは異なりますが顔の表情、バランス等が近く、共にラーンチャーン様式のいい顔をしています。ラオスやタイ東北部では庶民仏が多く作られており、ラオス仏も全体的にそれに近い庶民仏的な仏像と思われている部分があるかもしれません。しかし実際はラーンチャーン様式という固有の美術様式があります。同時期、タイ中部のアユタヤ時代の仏像は洗練された優雅な美術です。ラーンチャーン様式はまたそれとは違う少し人間味のある温かな表情をしており、それがラーンチャーン美術の一番の魅力だと思います。特徴について詳しく文で書けませんが今回の記事で少しでもラーンチャーン美術の良さを共感してもらえれば幸いです。

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ナードゥン郡出土(マハーサーラカーム県)の塼仏残欠 [タイ発]

タイ東北部ナードゥン郡出土の塼仏片を入手しました。ドヴァーラヴァティー様式の仏陀立像、上半分の塼仏片で、上部の左右の角には太陽と月、また仏陀両わきには仏塔が見えます。仏陀後方の木はおそらく菩提樹だと思います。またこの塼仏裏面には赤色の古代文字(おそらくモン族の文字)がかすかに残っており、かなり貴重な残欠片と言えます。最後の写真は文献に掲載されているナードゥン出土の塼仏(コーンケーン国立博物館蔵)裏面ですが、状態は異なりますが同様の文字が見えます。年代は8〜9世紀のものです。下のリンクの文献にも同型のものが掲載されていたと思います。
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