ヴィシュヌ立像(扶南、シュリーヴィジャヤ様式)その3 [ベトナム発]
以前(その2)まで書き、追記を繰り返して来た記事「ヴィシュヌ立像(シュリーヴィジャヤ様式)」の続き(その3)を書きます。写真2枚目〜5枚目はホーチミン市の歴史博物館に展示されているヴィシュヌ神像(7世紀、アンザン省出土、オケオ文化)ですが2012年に国宝に指定していされています。写真3枚目は博物館の記述です。この青銅製の像と石像を比較してみました。比較写真(写真6枚目)を見ての通りスタイル、体のライン等、美術様式がとても近いことが分かると思います。石像はタイ南部から出土したものですが、ブログ記事(その1、その2)でも書いた通り、やはりベトナム南部オケオ付近で作られたものではないかと思います。文献の記述を参考にすると年代は7世紀後半のものだと思います。ブログ記事(その1、その2)のリンクを貼り付けておきます。
https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2021-10-10
https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2021-10-23
Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia (Fashion Studies)
- 作者: Guy, John
- 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
- 発売日: 2014/05/06
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