洞窟寺院ポーウィン山(モンユワ) [ビルマ発]
先週行って来ました。マンダレー西側にあるモンユワの洞窟寺院ポーウィン山です。直線距離ではパガンに近いかもしれません。インワ時代の仏像や壁画が残っている素晴らしいところです。たくさん写真を撮って来たので掲載しておきます。ここは超おすすめです。
仏陀ストーリー ブロンズの鹿 [ビルマ発]
珍しいものを手に入れた。この鹿は仏陀ストーリーシリーズのものだと思うが単体の鹿は今回が初めて。とても可愛い青銅製の鹿で純粋無垢な表情をしている。きっと釈迦の説法を聴きに集まった鹿に違いないと思う。
<追記>鹿画像追加しておきます。
モン州立博物館(モーラミャイン) [ビルマ発]
先週の日曜日からミャンマーに行ってきました。目的はモーラミャインにあるモン州立博物館の見学です。ここには何点か英文の文献に掲載されているピュー時代の出土品が展示されており以前から気になっていたのですが、やっと行って来ました。行きはタイのメーソートからミャンマー入りしてシェアタクシーでモーラミャインを目指しました。連日の雨で予想はしていましたが大洪水(ツイッターで写真をアップしています)でしたが何とかたどり着けました。地方の美術館ですが展示品の質が高く、また品数もあり、途中停電になりましたがランプを借りてじっくり2時間以上かけて見学し、かなり楽しめました。やはりこのモン州にはピュー時代のものが複数の遺跡から発掘されており初めて見る大きい型の塼仏を拝むことが出来ました。また同時期頃のテラコッタ製のライオン像や古代ビーズ、銀貨等、その後のパガン時代もの、ハンタワディ期のもの、アヴァ時代の青銅仏やモン様式の木製仏等、かなりの優品が展示されていました。州都モーラミャインを中心として南北計約300キロがモン州ですが地理的にアンダマン海に面しており、モン州南端のイェーから南下すればタイのカンチャナブリ県やラーブリー県の西側、さらに南下すればマレー半島ですので東西貿易時代に海のシルクロードの通過点になったことはうなずけます。最後から4、5枚目の写真はコレクションの塼仏(写真下から4枚目の右側)との比較です。やっとこの塼仏の出土地がこのモン州ということが分かり、今回の旅の成果になりました。以前、この塼仏と同型のものをタイ、ロッブリー県の国立博物館で初めて見つけましたが出土地は不明のままでした。その時の記事のリンクはこちらです。https://thaiart.blog.so-net.ne.jp/2018-06-22
Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia
- 作者: John Guy
- 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
- 発売日: 2014/05/06
- メディア: ハードカバー
摩耶夫人像かもしれない [ビルマ発]
少し前に記事にしたチャンセン出土のテラコッタ製女性像(写真3枚目)ですが博物館に同じものがなく頭の中で気になっていたのですが、先日行ってきたヤンゴン国立博物館にヒントになる展示品がありました。それが写真1枚目のパガン時代11世紀の石像(砂岩製)です。非常に重要な像で「釈迦の誕生」シーンです。よく見ると左側の女性像(摩耶夫人)の腰付近に小さな釈迦像があるのが分かりますでしょうか。今回、この摩耶夫人像とチャンセン出土のテラコッタ像を比べてみたのが写真4枚目です。まず顔付きがよく似ています。それからテラコッタ像頭部には宝冠はありませんがかき上げられた髪や大きなイヤリングと首飾り、豊満な胸等が共通しています。結論はまだ無理ですが、やはりパガン時代に年代的に近いハリプンチャイ時代のものかもしれません。引き続き追究して行こうと思っています。以前の記事はこちらです。https://thaiart.blog.so-net.ne.jp/2019-03-05
ヤンゴン国立博物館(その2) [ビルマ発]
またヤンゴン国立博物館に行って来ました。前回から4ヶ月しか経っていないので、今回は見たいものだけをゆっくりと約3時間見て回ってきました。やはりパガン時代の青銅仏、石仏は凄い迫力ですし、ピュー時代の貴重な遺物は何度見ても素晴らしいです。外国人でも分かりやすいミャンマー国内の遺跡マップや時代別の資料が多く掲示されておりかなり勉強になります。とてもいい博物館です。前回の記事とダブらないように写真を掲載しておきます。前回の記事はこちらです。https://thaiart.blog.so-net.ne.jp/2018-11-21
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シャン様式の塼仏 [ビルマ発]
写真上はシャン時代の塼仏残欠片です。下は昨年末に行ってきたシャン時代16〜17世紀のインデイン遺跡です。当たり前のことですが顔の作り、バランスがよく似ています。塼仏片は17〜18世紀のものだと思います。残欠でも本物の美術は十分に迫力があります。
守護神(ピュー時代、6世紀) [ビルマ発]
写真はヤンゴン国立博物館に展示されている一対の守護神(銀製の押出仏)です。Sri Ksetra出土のピュー時代のもので英文の文献でも紹介されている重要な発掘品の1つです。写真3枚目はテラコッタ製の像(上半身)ですが、20年近く前に入手したのものです。ドヴァーラヴァティー期(中部タイ出土)のものと思っていたのですがテラコッタ製のものなのに同一の型で作られたものはスパンブリー県のウートン国立博物館やロッブリー県のるいソムデット・プラナラーイ国立博物館またナコンサワン県のチャンセン博物館でも見つけることが出来ずにいました。最近文献を見ている時にひらめいてこれら2点を比較したのが写真4枚目です。顔や顔の輪郭、耳の形状やイヤリング等、かなり似ています。またタイのドヴァーラヴァティー期の仏像と少し異なり口や手が小さい点も共通しています。ということでこのテラコッタ像は人物像なのか仏像なのかヒンズー神なのかはまだ不明てすがピュー時代6〜7世紀のものの可能性が一気に高まりました。
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クメール青銅像(マハムニ・パヤー、マンダレー) [ビルマ発]
マンダレー市内のマハムニ・パヤーに展示されているアンコールワット時代の青銅像です。戦争時代の15世紀から16世紀にかけてカンボジアからタイへ、タイからビルマへ運ばれて来たもので、2メートル以上もある大型サイズの青銅像は博物館でもなかなか見られないです。その他、このマハムニ・パヤーには写真のような必見の展示物があるのでマンダレーではここは絶対外せないスポットです。
マハムニ仏(マハムニ パヤー、マンダレー) [ビルマ発]
マンダレー滞在中に訪れたパゴダで最も良かったのがマハムニ パヤーです。ここにはマハムニ仏と呼ばれる以後ミャンマー各地で作られた仏像の原型が祀られています。18世紀末頃にヤカイン州で作られたと言われており、とても人気のある仏像です。参拝者が朝も夕方もいっぱいでした(二度行きました)。女性はあまり近くには寄れない為、少し離れたところから拝んだりモニターを見ていましたが、男性は金箔を貼る場合は直に触れることが出来ます。1番下の写真が西暦1901年頃のマハムニ仏です。当時は今と違いシンプルで仏像の素顔も分かります。以前このマハムニ仏をモデルにした仏像をシャン州のチェントンやタイ北部メーホンソーンで見て来たのですがやはりオリジナルの迫力は凄かったです。チェントンとメーホンソーンのマハムニ仏のリンクを張り付けておきます。
https://thaiart.blog.so-net.ne.jp/2014-09-12
https://thaiart.blog.so-net.ne.jp/2015-11-29
古代都市インワ(アヴァ)に行ってきました。 [ビルマ発]
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旅程と逆行しますがマンダレーを訪れた時に行ってきたインワ(アヴァ)の写真です。インワはマンダレー周辺では最も歴史のある地区でパガン時代後の14世紀ごろからマンダレーよりのアマラプラに都が移る18世紀中期まで約400年間王朝が続いたようです(地球の歩き方参照)。年代的にはタイのアユタヤ時代と重なります。周辺で見つかったものがエリア内のインワ考古学博物館で見れます。ここは遺跡敷地内にある博物館にしては展示品がかなり充実しており楽しめました。分銅やベルまた木製民具など仏像以外もいろいろありました。
旅程と逆行しますがマンダレーを訪れた時に行ってきたインワ(アヴァ)の写真です。インワはマンダレー周辺では最も歴史のある地区でパガン時代後の14世紀ごろからマンダレーよりのアマラプラに都が移る18世紀中期まで約400年間王朝が続いたようです(地球の歩き方参照)。年代的にはタイのアユタヤ時代と重なります。周辺で見つかったものがエリア内のインワ考古学博物館で見れます。ここは遺跡敷地内にある博物館にしては展示品がかなり充実しており楽しめました。分銅やベルまた木製民具など仏像以外もいろいろありました。