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お守り、仏像コンテスト(2023年 1月 15日・ウタラディット) [仏像・お守りコンテスト]

忘れないうちに記事にしておきます、先々週の日曜日にタイ北部ウタラディットで開催されたお守りコンテストに参加して来ました。ウタラディットは一応北部に入りますが、スコータイ県やピサヌローク県に隣接しておりとスコータイ美術やタイ中部のアユタヤ美術の影響を受けています。タイ北部のランナー美術やチェンセン美術の影響も少しは受けていると思いますが、ウタラディット北側に隣接するプレー県までがランナー文化圏だと思います(はっきりとした線引きは出来ません)。またウタラディット県は若干ラオス(サイニャブリー県)に隣接しており当時ランサーン(ランチャーン)美術の影響を受けたと思います。ウタラディットのことはほとんど分からないので、感覚的な説明しか出来ません。(記事は下に続きます)
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お守り大会はそのウタラディット市内中心部から少し離れた大学で敷地内で開催されました。大会前日ウタラディットに到着したのが夕方近かったので場所を確認しがてら会場を見に行きましたが、コンテスト会場の準備している段階でした(写真2〜6枚目)。写真7〜9枚目がコンテスト当日の様子です。コンテスト結果は出品1点のみですが見事に1位を取りました(写真10、11枚目)。お守りはカンペーンペット出土のカンペーン・ウートン仏です。カンペーン・ペット県出土のベンジャパーキーでプラ・スンコーやプラ・メットカヌンが出土した寺(遺跡)で出土したものです。下の写真は文献に掲載しているものとの比較(写真14枚目)とウートン青銅仏との比較(写真15枚目)です。ウートン美術初期の影響を受けており年代的にもスコータイ時代とほぼ同時期14〜15世紀のものでプラ・スンコーとほぼ同時期に制作されたものだと思います。このように出土系のお守り(プラクルアン)は当時作られた大きな青銅仏とも比較することが出来ます。最後の写真3枚はこのコンテストで項目別1位の賞品です。ナコーンラーチャシーマ県ワット・バーンライ寺で昨年2565年に発行されたお守りで現住職の高僧ルアンポー・トーンらによって入念されたお守りです。高僧ルアンポー・トーンは皆さんもよく知っている前住職の高僧ルアンポー・クーンの弟子です。コロナが終わり、タイのお守り、仏像コンテスト月に2〜4回の頻度で行われています。手持ちの出品出来るものはもうほとんど出品してしまいましたが、またチャンスがあれば行きたいと思います。


The Sacred Sculpture of Thailand

The Sacred Sculpture of Thailand

  • 作者: Woodward, Hiram W.
  • 出版社/メーカー: Thames & Hudson Ltd
  • 発売日: 1997/11/10
  • メディア: ペーパーバック



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ヴィシュヌ立像(扶南、シュリーヴィジャヤ様式)その6 [ベトナム発]

台座を作って来たので(完結)の予定でしたが、記事を追加します。台座は台座屋に預けて作ることも出来ますが微妙な傾きなど可能な限り本物に近づけたいので再度博物館のものと比較してみました。写真4枚目はホーチミン市のベトナム歴史博物館蔵のヴィシュヌ神像(オケオ周辺出土)、写真5枚目はナコーンシータマラート国立博物館蔵のヴィシュヌ神像(タイ、ナコーンシータマラート出土)、写真6枚目はプラーチンブリー国立博物館のヴィシュヌ神像、写真7枚目はプノンペンのカンボジア国立博物館のヴィシュヌ神像です。見てのとおり、ヴィシュヌ神像は仏像とは異なり、姿勢が斜め上に反っており、頭部は少し上を見つめています。今回この部分にこだわりました。そして完成したものが写真2、3枚目と写真8枚目以降は側面(左側:作ったもの、右側:博物館)を博物館のものと比較したものです。側面の傾きがほぼイメージ通りになったと思います。体型や表情からはオケオ周辺出土のヴィシュヌ神(写真4、8枚目)やナコーンシータマラート出土のもの(写真5、9枚目)との比較がもっとも似ており、このヴィシュヌ神は扶南、シュリーヴィジャヤ系統のものということ分かります。参考にまで。過去の記事(その1〜5)のリンクを貼り付けておきます。https://thaiart.blog.ss-blog.jp/search/?keyword=%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%8C%E7%AB%8B%E5%83%8F+%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%A4

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<追記>2023年1月27日 このヴィシュヌ神像がオケオ周辺出土のもの(ベトナム歴史博物館蔵)と体型や横顔が近いと記事で書きましたが側面を拡大した写真を掲載しておきます。結論的にはやはり記事(その5)で書いたようにオケオ周辺で作られたヴィシュヌ神像と思います。正面から見た比較は記事(その1)に掲載していますのでリンクを貼り付けておきます。https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2021-10-10
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<追記>歴史博物館(ホーチミン市)に展示されているオケオ出土の2体のヴィシュヌ神像と比較した最新の記事を貼り付けておきます。https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2023-02-15


Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia (Fashion Studies)

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  • 作者: Guy, John
  • 出版社/メーカー: Metropolitan Museum of Art
  • 発売日: 2014/05/06
  • メディア: ハードカバー



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ドヴァーラヴァティー期の塼仏(カラシン県出土) [タイ発]

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写真1〜6枚目はタイ東北部カラシン県出土の塼仏片です。昨年初めて入手した頭部残欠です。頭部のみですが型押しの深いせん仏で立体的で美術的にも素晴らしいものです。頭部の周りは光背です。このような光背は日本の白鳳時代(7世紀後半〜8世紀初め)のせん仏にも見られます。この塼仏は仏暦2510年(西暦1967年)にカラシン県カマラサイ郡で出土したものでファーデートスーンヤーン仏と呼ばれる大型の塼仏です。写真7枚目が文献に載っている出土時の写真ですが土地の住民によって発見されたもののようです。完品は10個ほどでほとんどが割れた状態だったようです。写真8枚目が文献に掲載されている完品です。写真9、10枚目は文献の完品と比較したものですが型はもちろん、材質的にも同じの塼仏と分かります。年代的には8〜9世紀ごろのものです。ケースが仕上がったのでひと安心しました。


Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia (Fashion Studies)

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2023年「タイ骨董日記」ブログ始め [ベトナム発]

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あけましておめでとうございます。今年はうさぎ年なのでカンボジアのココナッツカッター(うさぎの木彫り)を飾ってみました。うさぎの手前はイノシシの木彫り(タイ北部、ランナータイ)で私の干支です。ウサギと共に歩むという意味です。ちなみにベトナムではうさぎ年ではなく、ねこ年になります。今年も宜しくお願いします。
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お守り、仏像コンテスト(2022年 12月 18日・ランプーン) [仏像・お守りコンテスト]

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先々週の日曜日にタイ北部ランプーン市内で開催されたお守りコンテストに行ってきました。前回参加したコロナ時の大会(2020年9月)以来で2年と3ヶ月ぶりです。内容はいつもの通り、前日の土曜日はプロのお守り業者が一斉に集まるお守りマーケット(写真2〜4枚目)、日曜日がメインの大会が行われます。また土日を通じて地域のお守り、出土仏の展示イベント(写真5〜7枚目)も行われます。今回は高僧のお守り(プラクルアン、クルアンラーン)をコンテストに出品し無事入賞しました。内容は高僧クバーソムジットのコイン型お守り(仏暦2514年)2等、高僧クバーゲーウのハヌマーン(仏暦2519年)1等、ガラーラーフー・高僧クバーナンター 2等、ルアンプー・トゥアット・ワット・プラシン(仏暦2506年)2等です(写真11〜13枚目)。1等の賞品は高僧クバー・シィウィチャイのお守りです。高僧クバー・シィウィチャイがかつて住職をしていたランプーン県ワットバーンパーン寺で入念儀式されて今年発行されたお守りです。無事1つ持ち帰ることが出来ました。最後の写真3枚が入念儀式の様子です。久しぶりに参加したコンテストでしたがやはり楽しかったです。来年もまた1、2度ぐらいは行ってみたいと思っています。最後に宣伝ですがヤフオクに新規で大量出品中です。是非覗いてみて下さい。今年はブログ記事を少しの間休みましたが、ブログは今後も続けていきますので宜しくお願い致します。ではまた来年の記事でお会いしましょう。

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シュリーヴィジャヤ期の塼仏 スラータニー県出土(その2) [タイ発]

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写真1〜5枚目はタイ南部スラータニー県プンピン郡出土、シュリーヴィジャヤ期(8~9世紀)の塼仏です。材質はテラコッタ(土製)、インドのグプタ朝末期からパーラ朝美術の影響を受けた東南アジア初期の貴重な塼仏です。塼仏の中央は瞑想する仏陀、左側の柱上部は法輪、右側は仏塔、上部は菩提樹を表しています。参考までに文献に掲載されている同型のものを掲載しておきます(写真6枚目)。写真7枚目はバンコク国立博物館に展示されている同型の塼仏です。写真8枚目は奈良県明日香村の奈良文化財研究所飛鳥資料館に展示されている白鳳時代の塼仏です。この白鳳時代の塼仏と並べて比較したのが写真9枚目です。年代的にも近く、美術様式もよく似ているのが分かると思います。スラータニー県プンピン郡出土の塼仏は経年変化によってテラコッタ表面が艶のある赤茶色になっているのも特徴のひとつです。 ステンレスケースに入れてヤフオクに出品しています。


The Roots of Thai Art

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  • 出版社/メーカー: River Books
  • 発売日: 2012/08/16
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ヴィシュヌ立像(扶南、シュリーヴィジャヤ様式)その5(完結) [ベトナム発]

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先月約3年ぶりにベトナムに行ってきました。1ヶ月弱滞在しましたがそのうちの10日間をメコンデルタで過ごしました。今回は前回行かなかったカントー省博物館とドンタップ省博物館、それからオケオ遺跡をホテルで借りたバイクで廻りました。またクメール族が多く住む街ソクチャン省にも行ってきました。写真1枚目がベトナム南部のメコンデルタと呼ばれる地域の簡単な地図です。見ての通り中心にメコン川とその支流が流れているエリアです。赤い点を付けたところがオケオの位置です。見ての通りオケオはアンザン省にありますがキエンザン省とカントー省の県境に近いことが分かります。メコン川沿い北側(色がクリーム色になっている部分)はカンボジア南部のタケオ州です。扶南国の都市があったとされるアンコール・ボレイやプノン・ダ寺院があるところです。青丸で囲った省は(博物館)訪問済み省です(2023年10月更新)。今日は以前から何度も記事にしてきた(タイ南部で出土した)四臂のヴィシュヌ神の石像(写真2枚目)について自分なりの結論を書きます。写真3枚目は今回の旅で行ったカントー省博物館に展示されているヴィシュヌ神像(砂岩製、6〜7世紀、オケオ文化)でカントー省内で出土したものです。写真3枚目左側の像は上半身部分だけですが文献にも掲載されています(写真7枚目)。写真4枚目は3枚目真ん中の石像を拡大したものです。この像とタイ南部出土のヴィシュヌ神像を比較したのが写真5、6枚目です。見て通り、美術様式、砂岩の材質感もとてもよく似ていました。またサイズ的にもタイではあまり見かけ小型サイズです。写真6枚目は頭部を拡大して比較したものですが、(インド人風の?)彫りの深い顔立ち、耳の形状、写真6枚目の下側の中型サイズ(左:カントー省博物館、右:ロンアン省博物館)のものを含めても言えますが少しタレ目がちで目尻が長い作風もよく似ていました。以上、結論はタイで入手した四臂のヴィシュヌ神像はベトナム南部カントー省又はオケオ周辺で作られたものが当時船でタイ南部のスラータニーもしくはナコーンシータマラート付近に運ばれてきたものだと思います。年代的には扶南末期の6世紀末から7世紀前半頃のものだと思います。参考に以前の記事のリンクを貼り付けておきます。(完結)
https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2021-10-10
https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2021-10-23

<追記>完結しましたがもうひと記事続きを書きましたのでリンク先を貼り付けておきます。https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2023-01-23

Lost Kingdoms: Hindu-Buddhist Sculpture of Early Southeast Asia (Fashion Studies)

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ドヴァーラヴァティー期の塼仏 ナコーンラーチャシーマー県出土 [タイ発]

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ナコーンラーチャシーマー県(ノーンスーン郡出土)、ドヴァーラヴァティー期の塼仏を入手しました(写真1、2枚目)。貴重な型(ナーガ仏)で市場には出ないのですがコレクターに何とか譲ってもらいました。完品がコンケン国立博物館に展示されています(写真3枚目)。写真4枚目は参考写真ですがタイ東北部の目利きのコレクションです。写真5枚目は並べて比較したものですがテラコッタの質感も含めて同型と分かります。年代は博物館の記述通り仏暦13〜14世紀(西暦8〜9世紀頃)。保管用ケースも特注済み。

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ロッブリー出土の塼仏残欠(ドヴァーラヴァティー期) [タイ発]

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ロッブリー出土、ドヴァーラヴァティー期の塼仏片(写真1〜4枚目)を入手しました。ロッブリー市内のソムデッ・プラナラーイ国立博物館にも同型の残欠下部が展示されています(写真5枚目)。文献に掲載されている状態の良いもの(写真6枚目)と並べて比較したのが写真7枚目です。状態は異なりますが、表情もかすかに残っており、また光背やフラットな胸部、耳の形状等、東南アジア初期のドヴァーラヴァティー美術様式の力強い存在感が感じられます。8〜9世紀頃のものです。

<追記>2022年9月3日 もう1枚写真を追加します。写真2枚目はメコンデルタで出土したものでおそらくアンコール・ボレイ博物館に展示されている7世紀頃のものです。3枚目は並べて比較したものです。塼仏片は8世紀ごろのものだと思いますが丸い輪郭の頭部やフラットな胸部のライン等が似ています。参考まで。
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リヤン・プラチャオ・トンルアン 仏暦2512年(パヤオ県シーコームカム寺院) [プラクルアン]

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パヤオ県シーコームカム寺院のお守りリヤン・プラチャオ・トンルアン 仏暦2512年(西暦1969年)を入手しました。摩耗はありますがクラシックな雰囲気に我慢出来ず、価格交渉をして購入しました。買わなかったらきっと後悔していたでしょう。このような50年以上経つコイン状のお守りは同一の型のものでも摩耗や保管の状態によっても表面の色、状態が変化し、結果まったく風合いが異なるお守り(コイン)になります。好みは人によって異なりますが、中に誰もが良いなぁと感じるものが稀に生まれます。今回手に入れたこのお守りもそのような特別な魅力があるのだと思います。以前このお守りについて記事していますので参考にリンクを貼りつけておきます。https://thaiart.blog.ss-blog.jp/2018-05-02

<追記>2022年9月3日 写真屋で撮影してきましたので写真を追加しておきます。近いうちにこのお守りをもってシーコムカム寺院にお参りに行く予定です。
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